SEAJ推奨安全教育について
概要
世界を相手に勝つ企業 求める共通の価値は「安全」
事故を未然に防ぐことは、お客様、装置メーカ双方にとっての共通の価値となります。
半導体製造工場、FPD製造工場でのプロセスは化学物理分野の応用であり、近年装置の自動化および大型化が益々進んだことにより、多くの危険源とリスクが存在しています。また、製造ラインの立ち上げでは、短期間での立ち上げの要求があり、複数の装置メーカー、関連工事業者などが同時進行で作業を進めることによるリスクの観点から、立ち上げ作業、フィールドサービス、生産に従事する作業者の安全確保は関係者の重要な課題となっています。日本半導体製造装置協会では、SEMI S19の指針に準拠し、且つ最近の事故事例を鑑みてテキストを作成し、改訂を加えながら安全教育を推進しています。同じ作業現場を共有するもの同士が、共通の安全教育を受け、同等の安全意識と基準を持って意思疎通を図って作業を行なうことで、安全作業の実現に繋がるものと考えています。
『SEAJ推奨安全教育』はクリーンルーム内の危険を網羅しており、座学だけでなく、高所作業・保護具・ロックアウト・タグアウトの実技を行うことで安全意識を高めるカリキュラムとなっています。業界標準を目指した本安全教育を通して、クリーンルーム内での"人身事故ゼロ"の実現を目標としています。
教育項目・コースマップ
一般教育(基礎教育)
1‐18章からなるカリキュラムで、半導体・FPD業界に特化した安全教育の基本を学ぶことができます。
(クリーンルームやサブファブでの半導体製造現場の危険を網羅)
教育項目
- 1章 安全の基本
- 2章 職場/作業環境
- 3章 人間工学
- 4章 手工具と電動工具
- 5章 荷役装置
- 6章 閉鎖空間
- 7章 高所作業
- 8章 電気関係の作業
- 9章 化学物質の危険
- 10章 放射エネルギー
- 11章 機械的および熱的な危険
- 12章 圧力と真空
- 13章 無人搬送台車
- 14章 産業用ロボット
- 15章 危険エネルギーの制御
- 16章 保護具
- 17章 リスクアセスメント
- 18章 緊急時の対応
特定教育(A1ガスの安全教育・A2作業リーダー教育)
オプションです。一般教育(基礎教育)修了者であることが条件です。
多面的な視点の安全教育を学ぶことができます。
A1 ガスの安全教育 (一般教育テキスト)
9.6 ガスの安全教育
A2 作業リーダー教育 (特定教育テキスト)
A2作業リーダー教育
各種ライセンスとのコラボレーション
SEAJ推奨安全教育の「『一般教育(基礎教育) + 特定教育(ガスの安全教育・作業リーダー教育』の修了者は、特定顧客では各種ライセンスの資格と同等と認められます。
SEAJ推奨安全教育の流れ
- トレーナーの育成
SEAJ主催のトレーナー養成講座を受講し認定を受ける。
*詳細は、『プレ講座・トレーナー養成講座申し込み』をご参照ください。トレーナー資格の種類
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一般教育 (基礎教育)
:一般教育トレーナー資格
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A1ガス教育
:A1ガス特定教育トレーナー資格
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A2作業リーダー教育
:A2作業リーダー特定教育トレーナー資格
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- 実習ツール、教材準備
各講習に必要な物安全教育ガイドラインに基づきを事前準備します。 - テキスト、修了証の購入
購入については、『教材申込書・価格表』をご参照ください。 - 講習実施
トレーナー有資格者が各講習を開催します。 - 修了証の作成と発行
トレーナー有資格者が各講習を実施します。 - 修了者数のSEAJ事務局への報告(四半期毎)