ブックタイトルセミコンコリア2019と韓国半導体事情

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セミコンコリア2019と韓国半導体事情

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セミコンコリア2019と韓国半導体事情

18 SEAJ Journal 2019. 4 No. 165社の営業利益は17年に比べて2倍強増の718億ウォン(約72億円)強を記録した。しかし、半導体の好況は18年下半期からサムスン電子、SK ハイニックスの主力製品であるメモリー半導体の需要が低迷し、半導体業界全体に危機感が広がる雰囲気である。19年1月から2月までのDRAM の固定取引価格は、18年下半期に比べて30%強下落している。メモリー半導体メーカーは19年には保守的な設備投資に転換することに伴って、関連装置メーカーにも非常経営が求められている。19年1~3月期の実績は、予想をはるかに下回ると予測されるためだ。幸いにも、このような不況は長く続かないと見通す専門家が多いことだ。半導体業界では20年は市況の雰囲気は完全に変わると見通している。サムスン電子の平澤(ピョンテク)フェーズ2と中国西安工場、SK ハイニックスの中国無錫工場の増設など、現状で建設中のラインが本格稼働する時点に、装置の売り上げも増えると業界は分析している。また、20年はグーグル、フェイスブック、アマゾンなど、データセンターを構築しようとした巨大企業によるメモリー半導体の在庫が消尽されつつ、新しい需要が発生すると予想している。5G 通信、自動走行自動車向けの需要増大に期待感を高めている。これによって、韓国半導体装置業界は、「19年さえ辛抱すれば生き残れる」という覚悟が膨らんでいる。装置メーカーのある幹部は「20年は明らかに好調に転じると確信しているだけに、製品開発の費用を減らす計画はない」とし、「サムスン電子とSK ハイニックスなどが工場を増設すると、装置需要は持続的に増えるはずだ」とコメントする。ムン政権、非メモリーR&D に2.5兆ウォン投じる韓国半導体産業における長年の課題は、コア装置に対する国産化率アップである。韓国半導体産業協会(KSIA)によれば、韓国半導体装置の国産化率(売上高基準)は20%程度に止まる。後工程装置の国産化率は40%強と高いものの、前工程のほうは10%に及ばないという。また、半導体材料の国産化率は40%水韓国半導体装置市場の推移と見通し韓国半導体輸出額の推移180 1711321830501001502002017 2018 2019 2020年(単位:億ドル 出所:SEMI)571 626 629 622979128002004006008001000120014002013 2014 2015 2016 2017 2018年(単位:億ドル 出所:韓国半導体産業協会・KSIA)